薄情者 by山本
去年の9月、受付で自分を呼ぶ声がした。
しかも、下の名前で。
顔をあげると、保育所から中学校まで一緒だった同級生がいた。
どうやら、自分が休んでいた前日に、申し込みをしていたらしい。
そんな同級生も交えて、一緒に飲む機会があった。
その中で、出てきた「幼なじみだろ」のフレーズ。
3?年経って初めて知った!
だから「へぇ~、そうなんだ」としか、返せない。
「昔、一緒に遊んだろう」(遊んだ場所までピンポイントで言ってるし)
「・・・うん。」(でも嫌がらせもあった・・・いじめとかではいけれど)
「家だって近所だろう」
「うん」(でも近いけど、自分だけ、ぽつんと離れていたし、遊びに行くのめんどうだったし)
「そう言うのを、幼なじみっていうんだ」
「ふ~ん」(でも特に仲よかったわけではないし、中学はクラス違ったし、高校も違ったし)
こんな返答しか出来ない自分と、会話をして、しかもそれでも、幼なじみと言ってもらえる。
そろっと、ブチ切れられても、おかしくないころだけど、まだ相手にしてくれるらしい。
きっと、同級生が「おとな」なんだろな。偉いなぁ。
そして、自分は「餓鬼」なんだろうな。天邪鬼とか言われるし。
すごく、ありがたいと思うし、感謝もしなければ・・・とも思う。
けれど、やっぱり、同級生としか言えない。
『幼なじみと思ってくれる同級生さま。
ありがとうございます。これからも、よろしくお願いしま~す。
by座敷わらし』
とりあえず、愛想つかされるまで、素直に自分の口から「幼なじみ」の言葉が出てくるときを、待ってみよう。
・・・そんなときが、くるんだろうか???
by山本